2018年3月17日土曜日

長谷川義起 作「東京帝大総長賞」トロフィー

長谷川義起と言えば、スポーツをモチーフとした彫刻、特にベルリンオリンピックで等外佳作となった相撲をモチーフとした作品が思い浮かびます。
高岡古城公園で見ることの出来る「国技」等が代表作ですね。

その長谷川義起による、ゴルフをプレーする姿を描いたトロフィーがこちらです。


このトロフィーは、昭和10年、ゴルフのコンペで用いられたもののようです。
病理学の教授で東京帝国大学第12代総長となった長與又郎の寄贈した物だとわかります。
彼は東京帝国大学野球部長も務め、スポーツへの造詣も深かったようですね。

現在、東京大学には長與又郎の銅像がありますが、作者が不明です。
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DPastExh/Publish_db/1998Portrait/03/03200.html#077

そのトロフィーの裏側のプレートには歴代の優勝者でしょうか、多くの名前が載っています。
・本位田祥男(経済学)
・岸田日出刀(建築学)
・大河戸宗治(土木)
・田中於菟弥(インド文学)
・矢追秀武(医学)etc...

そうそうたる顔ぶれですが、惜しむには、この像が長谷川義起の相撲の像に比べ、どこか硬い印象を与えることです。
パターだからしょうがないのかもしれませんが、彼のダイナミズムが見えなくて残念。

まぁ、でも野々村一男の裸でゴルフに比べたら...




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