2014年12月21日日曜日

Intermission 「愛苑」 「’70 恍惚革命のゆくえ」座談会 加藤好弘 岩田信一

古書市で何となく買ってみた「愛苑」という'70年代のサブカル雑誌に 「’70 恍惚革命のゆくえ」として、ゼロ次元の加藤好弘、岩田信一、そして、映像作家の金坂健二、岡部道男、金井勝、作家のまさのり・おおえ、高橋鐵による座談会が載っていました。


この「愛苑」は、特集が「背交態位正位論」「現代女性放尿論」と、まぁこういった質が高くてバカバカしい素敵なエロの雑誌ですね。



さて、この座談会ですがが、「幻覚世代を背負う旗手たちの大論戦」と銘打っているわりには、論戦というより居酒屋会議で、特に何かにたいして議論しているというものでもなく、互いにマウンティング(動物が優位性を誇示するための行為)をしているだけにも思えます。

  加藤好弘 「きょう岩田が名古屋から新宿の駅へ来た。いきなり、靴が汚れているといって岩田先生はポリにひっつかまっちゃったわけ...」「天才を見てコンプレックスを持っちゃって、靴が汚いからといって三人がかりで連れていった」
  岩田信一「そういて交番の中へ入ったとたんに衿がみをつかんで、てめえなまいきだときた。」

こういったものを含め、当時の空気がわかって、そこは読んでて楽しい。 

文中で使われている「万博破壊共闘派」はわかるのだけど、「草月フェスティバルの事件」は、1969年の開催当日に造反グループの乱入した事件のことかな?
「六本木少年団」ってなんだろう?


2014年、現代となっては、個々人の拠となるべき体験、「恍惚」や「快楽」までもが相対化され、彼らが熱く語る世界に対しての個の立脚という姿に、強い魅力を持てなくなっている。
ちんこを出して走り回ったところで、社会的良識からではなく、迷惑だからという各々の望みから、軽犯罪として社会に受け入れられてしまう。
それはそれで正しく住みやすい社会なんだろうけど...

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